人間ドッグと同じように、犬にも「1日ドッグ」があるのをご存知ですか?犬も高齢期になると、元気そうでも体内にトラブルの芽を抱えていることがあります。飼い主さんが人間ドッグを受けるように、定期的に動物病院に連れて行くだけではなく、病気の早期発見に努めることをオススメします。
●事前準備
健康診断を受ける前に、飼い主さんが準備しておくことがあります。1つ目は予約時に渡される「採尿・採便キット」を使って、愛犬のおしっことウンチを採取しておくことです。ウンチは排便直後のものを採取し、おしっこはお皿などで受けてから、採取するようにします。
●問診
動物病院では、人間の病院と同じようにまず問診表を渡されます。愛犬の年齢、性別、避妊や虚勢の有無、過去にかかったことのある病気など記入します。日頃、通っている病院では必要ない場合もあるかもしれませんが、このように情報を集めることで、検査で何かしらの異常が見つかったとき、どんな病気が疑わしいか、判断できるのです。
●身体検査
動物病院では、獣医が頭の先から尻尾の先まで、くまなく診て、触って、聴診器を使って検査をしてくれます。体に炎症や腫れ、しこりはないか、骨・関節に異常はないか、心雑音はないか、目・耳・口の中、など様々な検査をしてくれるのです。もし、おかしなことがあれば、血液検査やレントゲン撮影などを行い、詳しく調べてくれるのです。
●尿・便などを預けて検査
自宅で採取した排尿・排便キットを渡し、詳しくチェックしてもらいます。この検査でわかることは、腎臓や泌尿器、寄生虫の有無や消化器官などの健康状態です。尿のチェックでは、濃度やPH値を調べます。例えば濃い目で弱酸性の尿なら問題ありませんが、薄ければ腎臓が弱っている可能性があるかもしれません。また、アルカリ性なら、尿の殺菌力が低下していて、膀胱炎になる可能性もあります。
また、尿を検査することで、泌尿器に炎症や結石があるかどうかもチェックすることができます。糖が出た場合は糖尿病が、ビリルビンが出れば、肝臓、胆道などの病気が疑われるでしょう。タンパック質が多く出ていれば、腎臓病の疑いがあるようです。
検便をチェックでは、寄生虫や血液、細菌が混じっているかを検査します。これだけの検査を定期的に行なってあげることが重要です。
●血液生化学検査
生化学検査では、血中のたんぱく質、肝酵素、消化酵素、血糖値、尿素窒素、コレステロール値などの数値をチェックしてくれます。もし、肝酵素の数値が高いのであれば、肝臓に病気や中毒を疑う必要があります。血糖値が高ければ糖尿病が、尿素酵素の数値が高ければ腎臓病、コレステロール値が高い場合は、高齢犬に多い甲状腺機能低下症という病気も考えられるのです。本格的な1日ドッグは難しいワンコも、この血液生化学検査だけでも、病気の発見には役に立ちます。
●レントゲン検査
人間のレントゲンと同じで、胸部・腹部を中心に、体の横からや正面など、撮影する角度を変えて数枚撮影して行きます。骨や関節に変形や異常がないか、心臓・肝臓・肺・腎臓に変形や腫れなどの異常がないか、消化器の状態や動きの正常さを判断するのがレントゲンです。
●検査結果を知ろう
大きな病気が見つかっていないかどうか、飼い主さんとしては不安になる気持ちはわかります。しかし、しっかりと「1日ドッグ」でチェックすることで、愛犬の健康を維持にしてあげ、長生きさせてあげましょうね!

